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夫婦ふたりで好き放題できた家づくり

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「郊外ながらも車通勤にとってはアクセスが良くて快適!けれども、“自分たちらしい住まいではなかった”んです」と、かつてのアパート暮らしを振り返るYさんご夫妻。3年かけて見つけた土地は、高台にある見晴らしのよい角地でした。

「ここは、たまたま車で迷い込んだ先で見つけた場所。見晴らしの良さがとても気に入ったし、土地の金額が予算に見合っていたことも購入を決めた理由でした」とご主人。

ここから、お二人らしい家づくりが始まります。

新築を諦めたくない!

Yさんご夫妻とアイ・クルールの出会いは「新築を諦めようか」と考えていた頃。アイ・クルールが手掛けたリノベーション物件の現地見学会へ、お二人で参加したことがきっかけでした。

「見学した物件の素敵な内装にとても惹かれました。それでも私たちはやっぱり新築を諦めきれなくて……」と奥さま。

「そんな私たちの気持ちを汲み取ってくれたのか、担当の方が“試しに新築の提案も聞いてみませんか?”と声をかけてくれたんです。

そこで相談をしてみたら、“今の予算なら注文住宅も可能”だと。あの時の会話が大きなひと押しになりましたね」

さっそく、アイ・クルールは<住まいの土地選び>からサポート。さらに、そこに家を建てるにはどれくらいの予算が必要か。希望のプランを実現してくれる設計事務所はあるのか…。

そうした過程での課題や悩みをひとつひとつ一緒に整理しながら、<新築・注文住宅づくり>を進めていきました。

そして、どの段階でもアイ・クルールが変わらず大切にしたのは「お二人はどんな風に暮らしたいのか。その思いをどれだけ汲み取れるか」ということ。

希望のすべてを叶えることは難しくても、まずは理想や想いを受け止める。アイ・クルールの家づくりは、<わがままをすべて教えてもらう>ところから始まるのです。

信頼してお任せできる建築設計事務所も決まり、そこからお二人の家づくりはとんとん拍子で進行。

「negla設計室さんから提案されるプランは、私たちの希望をめいっぱい叶えてくれたものでした。

事前にじっくり話をして資金計画を練ることでお金の不安は解決していたので、安心して進めることができたのも良かったです」

私たちらしい、“眺めがいい小さな家”を

Yさんご夫妻が思い描いたのは、“景色を楽しむ小さな家”。

「一生この家に住むのだから、いい景色を眺めながら暮らしたかったんです。それに、二人暮らしなら小さい家で充分。動線は短く、部屋数は少ないほうがいいと思っていました」

その結果、コンパクトでありながらも機能性が高いワンルームが完成。かねての希望だった南側の大きな窓からは、広い空と街並みを眺めることができます。

リビングには陽の光がたっぷりと注ぎ、健康的な日々が紡がれている様子。土間に並ぶ観葉植物もいきいきとした姿を見せ、穏やかな日常を表すワンシーンとなっています。

ご主人の毎朝の日課はテラスでの一服。「朝日が差し込んでくると、いい雰囲気なんですよ」奥さまも「ここから空を見ていると、毎日表情の違いを感じます」と。

お二人揃って、にこやかに話をしてくれました。

機能性×デザイン×二人の色

1階にはリビングやキッチン、洗面、お風呂、トイレなどの基本的な住機能を集約。

そこに間取りや動線における“いわゆる当たり前”を取り払うかのように、DIYスペースや、ウォークスルークローゼットが配置されました。

家がコンパクトだからこそできたチャレンジ。

コンパクトな空間の中に、機能とデザインのどちらも成り立たせるという、意欲的なかたちが表現されています。

その特徴を特に表すのが、洗面エリアに続く廊下の役割も兼ねたウォークスルークローゼット。構造上必要な柱を活かすことで、無駄のない収納が生まれました。

洋服や小物がたっぷりと収納できるこの場所からは、数センチ単位にも妥協しない、ご夫妻のこだわりが垣間見えます。

DIYスペースはご主人の趣味のための空間。材料の搬入や様々な作業のしやすさを考慮し、玄関からダイレクトにつながる位置にレイアウトされています。

さらに玄関ドアを開けて目に飛び込んでくるのは、大きな窓から見える空の景色。この土地ならではの大きな魅力が出迎えてくれる、日々の贅沢を感じられる場所でもあります。

自らの手で、空間をつくりあげる

ほとんどの家具は、ご主人がご自身で手掛けたもの。

DIYの域を超えたプロ仕様の家具は暮らしに二人の色を映し出し、自らの手で空間をつくりあげる醍醐味や住みこなす楽しみを教えてくれます。

全体の壁の漆喰仕上げも、お二人で手掛けたといいます。少し不格好になっても愛おしい模様に。

「どの壁もそれぞれに異なった表情があって、とても気に入っています」とご主人。大変でありつつも楽しかった作業が思い返されます。

キッチンも既製品は採用せず造作することで、ゆったりとした作業スペースを設けました。

「以前のアパートではまな板を置くスペースが狭くて…。ゆとりのあるスペースで調理ができるのはうれしいです」と奥さま。

壁のタイルは奥さま自身でセレクト。深い緑色が、空間に落ち着いた雰囲気を加えます。

二階には寝室とパソコンデスク、収納を兼ねたフリースペースを。床材は一階同様、正方形に整えたベニヤ板を並列。板の大きさの違いが、空間にリズムをもたらしています。

照明にもこだわりを。

一番のお気に入りは、北海道在住の作家が制作したステンドグラスのライト。ご主人曰く、「幾何学的なデザインに一目惚れ。部屋の中の一番いいところに置きたかった」のだとか。

洗面スペースを優しい光で灯します。

住むことは空間を育てること

「好き放題できた家づくりでした」とこれまでの過程を振り返る奥さま。しかしYさんご夫妻の“好き放題”は、これからも続いていきます。

この家を自分たちでよりよく育てていく。そんな、家とともにある暮らしを楽しもうとする想いが住まいの随所から伝わります。

「この家の好きなところは、これから自分たちの手で空間をよりよくできる余白があること」と語るご主人。「今後は庭に芝を張って、柵をつくるのも楽しみ」と教えてくれました。

「いつかは離れやロフトもつくりたい。この家でやりたいことはまだまだ尽きません」