自分たちらしさを“壁紙”に込めて
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中古リノベーション
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転勤をきっかけに、山形から仙台へと住まいを移したAさんご一家。住まい探しでは新築の戸建てなども検討している中、アイ・クルールのHPを見たことをきっかけにリノベーションに興味を持つようになったといいます。
「新築で建てるほど値段は高くなく、それでいて自分好みの空間にできるなんて、と気になったんです」と奥様。
当初は奥様が思い描いていた飲食店開業の夢を叶えるべく住居と飲食店を兼ねた中古物件を探していましたが、立地や予算から郊外にあるマンションの購入に至りました。
戸建て中古リノベからマンションリノベにシフト
ご主人は「仕事柄転勤が多く、将来引越しがあった時にもマンションだと貸し出しやすい。そういうアドバイスをいただいたこともマンションでのリノベーションに決めた理由のひとつになりました」と振り返ります。
また、落ち着いた地域性であるということも住まい探しの決め手に。
さらに以前は通勤に1時間ほどかかっていたのが、今はゆったりとした時間の使い方ができるようになったとあり、ご主人は「家族と過ごす時間が増えた」と笑顔で話してくれました。
何度もやり取りを重ね、アイ・クルールとともにつくり上げたこの住まい。ご主人は、「アイ・クルールは予算についても親切に相談に乗ってくれてよかった」と振り返ります。
妥協するのではなく、予算内でできることを一つひとつ選びながら進んでいった家づくり。物件の値段から月々の支払いを逆算し、それがどれくらいなら自分たちの好きなものに予算をかけられるか、に重きを置きました。
「換気扇やお風呂のユニットバスなどは手頃な値段ながら質のいいものをおすすめしてもらったので、その分好きな壁紙を選ぶことに予算を回せました」とご主人は語ります。
間取りを大きく変えずとも、理想は叶えられる
以前の間取りから変更したのはほんの一部。リビングダイニング横に配置されていた和室を取り払うことで、広くゆとりがあり、窓から光がたっぷりと差し込む明るい空間へと生まれ変わりました。
そこへ散りばめたのが、小さいながらも空間に彩りを加えるこだわりの数々です。
例えば、キッチンのシンク横にある壁に小さな窓を設けたこと。その窓からはリビングが見通せるようになり、家事の途中でもお子さんに目が届くようになりました。
また、シンク前の開口部を広げたり、寝室の扉の一部をくり抜き小窓を付けたり…。そうすることによって、暗くなりがちなキッチンとマンションの廊下に明るさとリズムをもたらす工夫を加えたといいます。
住み始めてからは自作した収納棚を取り付け、「ベランダにも収納を増やしてみたい」と語るなど、より住みやすい住環境を自らの手で作り上げているご夫妻。理想の家づくりの過程を楽しんでいる様子がうかがえます。
北欧風デザインに囲まれたナチュラル空間
「空間づくりの一番のこだわりは壁紙と扉」と奥様が語るように、各部屋にはデザインが映える壁紙が彩りと表情を生み出し、そして落ち着いた色合いの扉が室内に穏やかな雰囲気も与えています。
特に壁紙は「無地のものはさみしいから、おもしろさがある壁紙がいい」と、子ども部屋にはポップな壁紙を、そしてリビングダイニングとひと続きになった空間には花柄がダイナミックに描かれたものをセレクト。
トイレにも柄物の壁紙を取り入れ、それぞれの空間を自身のセンスによってつくり上げていきました。
しかし、室内全体のトーンがちぐはぐになることはありません。なぜなら、奥様が「北欧テイスト」を軸に壁紙をセレクトしたから。それがあるからこそ、遊び心のある壁紙を選んでも統一感のある空間へまとまっているのです。
そしてもちろん、そこには自分たちの好みや“らしさ”も忘れない。ご夫妻に今回の家づくりを振り返ってもらうと、「やっぱり壁紙に自分たちらしさが出ているかな」と教えてくれました。