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「私は何が好き?」想いに向き合う時間も家づくりの魅力

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「お互いに歳を重ね、両親との生活リズムが異なってきたから」と、実家を離れ一人暮らしを始める決意をしたIさん。「それなら将来のことも考えた上で、駅に近く利便性の高い場所に自分の家を持ちたいと思ったんです」とその当時を振り返ります。

賃貸物件に住むことも考えたものの自由な間取りにはこだわりたい。そんな考えをあれこれ巡らせているうちに、リノベーションという選択肢にたどり着きました。

間取りもデザインも妥協したくない

「“物件売ります!”という強気な姿勢の不動産屋もいる中で、アイ・クルールさんはとにかく私の希望を聞いてくれたんです。リノベーションに関してもこの予算ならこれくらいできるという指針をきちんと示してくれたのがよかったですね。打合せの時に書き残してくれたメモは家に帰って振り返ることができたので助かりました」

そして、たくさんの打ち合わせと物件の見学へ重ねた末に出会ったのが、「抜け感が一番のお気に入り」という、地下鉄の駅にも近い、理想通りの場所に立つ中古マンション。ここから、Iさんの新しい暮らしの一歩がスタートしました。

自分の“好き”に向き合った理想の空間づくり

家づくりを始めるにあたって、アイ・クルールがIさんにお願いしたのは「自分が好きだと思う写真を集めてほしい」ということ。床材、壁紙、インテリアといった内装のことから好きな雰囲気のお店まで、自分に響いたもの写真をひたすら集めます。

それはIさんにとって「私は一体どんな家に住みたいのか」という問いにとことん向き合うことになりました。

行き着いたのはクラシックな雰囲気に満ちた空間

「自分が好きな画像を集めてみると、“自分が思い込んでいた好き”と“本心から思う好き”が結構違っていたことに気付いたんです。それに、画像を集める作業をするうちに自分の“好き”が研ぎ澄まされて、最終的に“あ、私こういうのが好きだったんだ”ってことを整理できたんです」

「最初はアンティークな感じがいいかな、なんてことも言っていたんですけど、“いや、そんなにアンティーク好きか?”とかね(笑)。そうやって自分に問いかけをし始めて、私はどんな暮らしてみたいのかがどんどんクリアになっていきました」

たどり着いた理想の空間は「クラシック感のあるホテルの部屋」。その理想を実現させるため工事中にも何度も現場に足を運び、部屋に入る光の具合まで考慮に入れながら内装を考えていったといいます。

だから「リノベーション」という答え

新しい住まいをつくる上で絶対に譲れなかったもの。それは「浴槽が大きいこと」。賃貸で大きな浴槽を備えた物件は見つけにくいし、新築では予算の問題もある…。しかし立ち仕事で疲れた足を伸ばしてゆっくりお風呂に浸かりたいという願いはリノベーションという選択肢で叶えられたのでした。

リビングは窮屈そうに部屋が押し込められていた以前の間取りを取り払い、広々としたワンルームへ。大きな窓から差し込む光をたっぷりと受け止めるサンルームも備えました。

オフの時間を与えてくれる、自分仕様の「喫煙室」

なんと言ってもこの部屋でIさんらしさが色濃く映し出されているのは喫煙室。愛煙家のIさんだからこそ生まれた印象深い空間です。「ここは一服するためだけの場所にしています。居心地がよすぎるとタバコをお供に長居してしまうので、椅子も置かず、モバイルも持ち込まず、なるべく不便な場所にしています(笑)」

「壁紙をビビッドなピンク色にしたのはリビングとはまた違うシーンがあったらいいなと思ったから。それに、タバコを吸うというちょっと艶っぽい雰囲気に似合うと思ったんです。中には1920年代のクラシックな雰囲気のあるイラストやアイテムを飾り、窓の向こうの景色が見えるよう私の身長に合わせた窓もつけてもらいました」

こだわりは、小さな空間にまで詰め込んで

Iさんは部屋ごとに基調となる色を決め、アイテムや壁紙を用いながら理想の空間を作り上げていきました。トイレは淡いパステルブルーの壁に白とゴールドのアイテムを合わせ、お風呂周りは白と黒。そうして、画一的なデザインになりがちな水回りにも個性が際立ちます。

特に印象的なのは寝室。「当初はラベンダーのような明るい色だった」という壁紙は、最終的にシックで落ち着きのあるラベンダーグレーをチョイス。グッと引き締まった空気の中に穏やかさも満ちた、他のどんな物件とも似ていない特別な空間になりました。

どんな空間にも自分らしさを映し出して

Iさんに家づくりの過程を振り返ってもらうと、「工事が始まってから現場であれこれ決めたことが多かったですね」とのこと。サンプルだけに頼るのではなく、実際の空間ではどう見えるか、どう感じるかを現場でとことん考えたのだそうです。

「ドアも床材も、現場で決めました。空間を広く使いたいから脱衣所の扉は引き戸がいいとお願いもしましたしね。それもこれもアイ・クルールさんが嫌な顔ひとつせずに私に家づくりを楽しませてくれたからですね。もう一度リノベーションをしてみたい!と思えるくらい楽しかったです」

そんな部屋には今、Iさんの友人が頻繁に訪れるといいます。「もうそれぞれにお気に入りの場所があって、部屋の上がると勝手にくつろいでいるんです(笑)。“あの家だったら帰りたくなるよね”という言葉もかけてもらいました」

BEFORE

AFTER